◇ 使用するフィギュアの紹介。
        ◇ あると便利なフィギュアケース。
        ◇ 手始めに簡単な設計図(展開図)描きます。
        ◇ 背景となる画像パネルを作ります。
        ◇ 地面のパーツを作ります。
        ◇ 脇役キャラクターパネルを作ります。
        ◇ 脇役キャラクターを立たせるようにします。
        ◇ 今作最大の難関、植え込みパーツを作ります。
        ◇ 台座と地面パーツとフィギュアの関係。
        ◇ 縁の下のチカラ持ちを作ります。
        ◇ ガードレールを作ります。
        ◇ ケースにパーツを組み込んで出来上がり。
        ◇ 編集後記、高坂桐乃でジオラマフィギュアを作ってみて…
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◇ 使用するフィギュアの紹介

今回の「模型材料 応用編U フィギュアでジオラマ」は前回の応用編Tより少し手の込んだ作品を作ってみます。 使用する嫁(フィギュア)はコトブキヤ様から2011年2月に発売された、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」より1/8スケール 「高坂桐乃」。ライトノベルにて発行された原作をもとに、コミックやアニメなど広く展開され人気を博しました。購入したけど、 ぽつねんと立たせただけでは、なんか寂しい気がしませんか?。そこで健気に一人で立っている嫁(フィギュア)をジオラマ化して 見栄え良くすることに挑戦します。
今回モデルになっていただくフィギュア(嫁)
 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 1/8スケールフィギュア 「高坂桐乃」
発売月:2011年02月  スケール:1/8  製品サイズ:全高 / 約185mm  価格:5,800円(税抜)
製品仕様:PVC塗装済み完成品フィギュア  素材:PVC・ABS  原型製作:タカク&タケシ
製作・販売元:コトブキヤ
◇ あると便利なフィギュアケース。
今回は左のフィギュアケースを使います。縦・横・高さが約32cmの正方形。身長18.5cmの高坂桐乃嬢には少し大きめですが、 ジオラマを作るので大きめなものを利用します。このケースは塩ビ素材でamazonで安価なものを購入しました。 ちなみにアクリルやガラス製のケースはとても高価です。ジオラマを作るのにフィギュアケースは必ずしも必要ではなく、 今回は諸事情でしばらく職場に飾るためホコリ対策も兼ねてのことです。先に買っておくよりも、ジオラマ作品ができてから サイズに合ったケースを選んでも大丈夫です。模型作りの経験がある方ならプラ板を利用して安く作っちゃうのもアリです。
◇ 手始めに簡単な設計図や展開図を描きます。
まずは設計図を描きます。と言っても厳密なものは必要無し。製作中に試行錯誤はつきもので、大まかなメモのような感じで良いと思います。 私(筆者兼作者)の場合は職場PCの描画アプリを利用し、フィギュアケースのサイズを元に大まかに展開図を作図しました。 PCでなくとも紙とペンがあれば、チラシの裏に簡単に描く程度でOK。取りあえず製作の「とっかかり」になれば良いのです。
◇ 背景となる画像パネルを作ります。
背景パネルを作ります。画像はGoogleMapで探しJR錦糸町北口駅ロータリー付近のストリートビューです。この画像を見て、なるほどと思った方は 相当な「通(ツウ)」です。アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の1シーンで使われた場所です。 話が逸れましたが、使う画像は実際の場所に行き撮影しても良いと思いますが、安価なデジカメやスマホのレンズでは広角に撮影できません。 それに天候や歩行者にも気を付けなければならず、手間を考慮し今回はGoogleMapストリートビューを利用しました。
プリントした画像を糊付きスチレンボードに貼りフィギュアケースの大きさに合わせて切ります。 縦横が約32cmなので5mm厚くらいがちょうど良いです。ちなみにタケダのスチレンボードを使う場合は 大きさがB4(364x257mm)なので2分割して作る必要があります。
◇ 地面のパーツを作ります。
背景の次に地面を作ります。GoogleMap画像から地面の様子を得たいのですが、必要な地面全てが写ってはいませんので推測し PCでデータを作成します。歩道はタイル状のコンクリと視覚障害者用点字ブロック、車道はアスファルトと横断歩道のマーク、 それらを分けるコンクリブロックです。植え込み部分はこの際無視です。歩道やアスファルトのテクスチャはweb上で溢れており 容易に探すことができます。それらを利用しデータを作成します。PCを使わない場合は手描きでもOKです。 単純な幾何学模様なので定規とクレヨンか色鉛筆で描けます。却って手描きの方が味わいが出るかもしれません。
プリントした地面の画像は5mm厚の糊付きスチレンボードに貼り、余分な部分をカットしていきます。 分かりやすい線を選んで3分割します。分割する理由は後々に分かります。左上の余白は植え込み部分です。
◇ 脇役キャラクターパネルを作ります。
脇役キャラの立像パネルを作ります。画像はweb上で出回っているものを利用させてもらいます。 画像が決まれば脇役キャラをフィギュアに合わせた大きさでプリントし、タケダのスチレンボードに貼ります。 スチレンボードは表面に紙が貼られ、糊の付き具合が優れます。ちなみにスチレンペーパーは表面加工がされていないので紙を貼るには難があります。 一番簡単なのが糊付きスチレンボードですが、市販のものは3・5・7mm厚なので断面が目立ってしまいます。 今回は1mm厚があるスチレンボードを使います。貼り付けには両面テープかスプレー糊をおススメします。 貼り付けたらキャラの輪郭に沿って切り抜いていきます。
タケダ スチレンボードB4
1・2・3・5・7o厚
1袋2〜4枚入¥680(税抜)
amazonサイトへリンク
紙のままでは切り抜きにくいです。1mmのスチレンボードを貼ると「コシ」ができて、切り抜きやすくなります。 見えにくいですが切り抜いたキャラクターは1mm厚です。キャラを立たせる際にはこの「厚み」が威力を発揮します。
◇ 脇役キャラクターを立たせるようにします。
次に、脇役キャラクター達を立たせる細工をします。ここではタケダのスチロール丸棒φ3mmを使用します。 スチロール棒の特徴は柔軟に曲がることです。スチロール棒でキャラを立たせるための芯棒を作ります。 先にも述べましたがキャラクターには1mm厚のスチレンボードを貼っているので、紙だけの切り抜きよりも立たせやすくなります。
タケダ スチロール丸棒
太さφ1/2/3/5o 長さ400o
1袋5〜8本入¥350(税抜)
amazonサイトへリンク
キャラ達の足の角度に合わせて曲げ、先端をカッターで鋭く削り地面のパーツに刺さりやすくします。 取り付けると上の画像のようになります。スチレン丸棒・スチレンボードはスチロール糊と相性が良く接着できます。
◇ 今作最大の難関、植え込みパーツを作ります。
植え込み部分を作ります。使用する材料はタケダのジオラマスポンジとスチレンペーパー5mm厚、スチロール糊です。 植え込みの芯の部分は予めPCで型紙データを起こしプリント、それをスチレンペーパーにスチロール糊を着けて貼ります。 植え込み部分の型紙データには組み立てやすいように交差部分も作っておきます。他のパーツもそうですが、 植え込みのジオラマには決まった作り方は無いので、あくまでも参考程度に捉えておいてください。
タケダ スチロール糊
100cc¥490(税抜)
200cc¥850(税抜)
植え込み部分の型紙をプリントしスチレンボードに貼り付けて切り出します。 深緑にしたのは後で着けるジオラマスポンジに合わせてあるからです。 いわゆる地色です。 組み立てるとこんな感じ。(サンダーバード2号のコンテナ!) 各パーツを交差して組立てるようにしたので案外しっかりして います。スチロール糊はケチらずしっかり着けておきます。
組み立てた時点で、先に作った地面の植え込み部分に合う よう穴を開けます。ここで地面を分割した理由が分かると 思います。扱いやすく失敗しても作り直しが容易です。 いきなりガムテープの登場。植え込みの上部をガムテープの 粘着面が表になるように貼り付けます。ガムテープは弱粘性 の種類が扱いやすいです。
ガムテープを貼り合わせるとこんな立体物になります。 不細工なカマボコ型ですが、表面にジオラマスポンジを 覆いますので細かいことは気にしません。 ガムテープの粘着面を利用し深緑のジオラマスポンジを塗し ていきます。粒状材料なので散らばります。お盆状の敷物 を利用するなど工夫して作っていきます。
隙間を少なくして貼っていくと一袋を使い切ってしまいます。 更に明るい緑のスポンジをスチロール糊を着けながら上に 塗します。新芽をイメージしていたのですが、作ってみると 毒々しい毛虫のようです。センスの無さを全開で露呈。
地面と合体してヤッツケタ!まぁ主役はフィギュアですし、
リアルに作りこんでも時間と労力の無駄かと…。
タケダ ジオラマスポンジ
細目(2〜4o)・中目(4〜8o)
緑系6色/白系1色/花色系5色 1袋¥350(税抜)
amazonへリンク
◇ 台座と地面パーツとフィギュアの関係。
フィギュアには殆どの場合台座が付属しています。フィギュア本体と台座をつなぐ「接合部分」はフィギュアの形や姿によって千差万別です。 今回使う高坂桐乃は画像のような接合部分で一本足で立ちます。フィギュアをどこに立たせるか決めた後、 地面に「接合部分」を通す穴を開ける必要があります。左の画像のように「接合部分」の形に合わせペンで目印を着けます。
目印の部分に穴を開けて「接合部分」を通し仮組みして立たせると右のような感じ。 ここでも地面を分割しておいた理由が分かると思います。フィギュアと台座の間に地面のパーツが挟まるようになります。
◇ 縁の下のチカラ持ちを作ります。
地面の下に入れる「#型」枠を作ります。スチレンペーパー5mm厚を利用し、フィギュアの台座より1mm程度高くします。 「#型」の中にフィギュアの台座が収まるカタチです。長さはフィギュアケースの大きさに合わせ約32cm。 フィギュアの台座の大きさは約直径15cmなので、「#型」の内側の一辺は余裕を持って26cmにします。 後でレイアウトを変更しフィギュアの立ち位置が変わっても対応できるよう考慮してあります。
「#型」部分を組み合わせ中にフィギュアを立たせたのが右の画像です。手ブレ画像でスンマセン。 実際には見えない部分ですが、台座を隠すためと、各パーツを安定させるためには必要になってきます。 「縁の下のチカラ持ち」文字通りのパーツです。
◇ ガードレールを作ります。
歩道脇にあるガードレールを作ります。利用する材料はスチロール丸棒φ5mmとスチレンペーパー5mm厚です。 特にリアルに作る必要はなく、他のパーツと同様、簡易的なものにします。切り出したスチレンペーパーは支柱部分になり、 それを曲げたスチロール丸棒で挟み込むようにします。
タケダ スチレンペーパーB4
1・2・3・5・7o厚
1袋2〜4枚入¥620(税抜)
amazonサイトへリンク
形になったガードレールを地面のパーツに差し込むため、 穴を開けます。くどいようですがここでも地面パーツを分割 した理由が分かると思います。 組み上げると上の画像になります。あまりリアルに作らずに素材感を敢えて出しました。どのような材料を使ったのか分かるようにしています。 (手抜きとも言う。)
◇ ケースにパーツを組み込んで出来上がり。
出来上がったパーツをフィギュアケースにどんどん入れていきます。キャラクター達をフィギュアの後ろ側に「突き刺して」配置していきます。 スチロール糊を着けて立たせてみましたが案外頑丈に立っています。震度6くらいは平気かと。全体的に右寄りなため、 最初の構想には無かった樹木を、タケダのカスミ草で表現し左側に配置してみましたが如何に・・・。
少し角度を変えて撮影。地面パーツの下隙間が気になったので、スチレンボードで覆いパーツを急ごしらえ、隙間を隠しています。 左端の説明文は、このジオラマフィギュアが何なのか分からない人のために加えました。 改めて眺めるとカスミ草の樹木を付け足しても作品が右寄りな気がします。今後、作品を作る上での注意事項に留め、これで完成とします。
◇ 編集後記、高坂桐乃でジオラマフィギュアを作ってみて…
作品の良し悪しは別にして、「暇なら作ってみ」というのが感想です。フィギュアコレクターの殆どが買ったら飾るだけだと思います。 実際、私自身もそれで満足してしまっています。でもコレクションの中には「古くなったなぁ」「愛情が薄れて…」などなど、 肩身を狭くしているフィギュアがあるはず。そんなフィギュアに光を充てるのも一興です。その一つの方法がジオラマ化であると、 私は小さく世に訴えます。別に持て余しているコレクションでなくても、「お気に入りの嫁(フィギュア)」を更に見栄え良く飾るのもアリです。 「暇さえあれば」ですけどね。


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